龍源寺(豊川市)概要: 虎岳山龍源寺の創建は建久年間(1190〜1199年)に開かれたのが始まりとされます。当初は真言宗の寺院で萩原寺と称していましたが応仁の乱などの兵火により荒廃し明応年間(1492〜1500年)、宗鼎仲易によって中興され曹洞宗に改宗しています。その際、宗鼎仲易が村に度々出現し悪事を働いた2匹の龍を退治した事から後に、この故事に因み寺号を龍源寺に改めたとされます。さらに18世紀初期の悦元禅師により境内が整備され、現在見られるような寺観が整えられました。黒門(総門)は承応2年(1653)に建てられたもので一間一戸、薬医門、切妻、桟瓦葺き、江戸時代初期に建てられた山門建築で蟇股の彫刻など桃山文化の名残が残る貴重な存在であることから昭和30年(1955)に愛知県指定文化財に指定されています。山門は入母屋、桧皮葺、三間一戸、八脚2重楼門、上層部花頭窓付。本堂は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行8間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。参河国准四国47番。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
龍源寺の文化財
・ 龍源寺黒門−承応2年−切妻、桟瓦葺、一間一戸、薬医門−愛知県指定文化財
・ 木造宗鼎仲易肖像−室町末期−桧材、寄木造、像高95cm、彩色−愛知県指定文化財
・ 柱杖−室町初期−欅材、一木造、長さ215cm、黒漆仕上げ−愛知県指定文化財
・ 釈迦出山之図−室町時代−豊川市指定文化財
・ 龍源寺のホウ−享保9年−豊川市指定有形民俗文化財
・ 龍源寺の板碑−元和9年−豊川市指定有形民俗文化財
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