愛知県の日本三大・概要
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愛知県には日本三大○○が幾つか存在しますが、今回は日本三大名城の１つに数えられている名古屋城と日本三大東照宮の１つに数えられている鳳来山東照宮と滝山東照宮を紹介します。
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| 名古屋城概要： 関ヶ原の戦いでほぼ天下を手中にした徳川家康でしたが、大坂城に残る豊臣秀頼が最大の脅威となりました。その為、幕府は江戸と大坂の中心にある名古屋城（日本三大名城）を重要視し徳川方の軍事拠点の必要と、西国の有力大名の経済力の疲弊もかねて名古屋城の築城を計画しました。名古屋城は所謂、天下普請と呼ばれるもので普請を命ぜられた大名は黒田長政、細川忠興、田中忠政、毛利高政、竹中重利、稲葉典通、木下延俊、鍋島勝茂、加藤嘉明、蜂須賀至鎮、山内忠義、生駒正俊、毛利秀就、前田利常、金森可重、池田輝政、福島正則、浅野幸長の２０家でそうそうたる顔触れでした。基本的に全て外様大名で秀吉の子飼いや家臣、一族が目立ち明らかに財政負担過多を目的にした事が明らかでした。又、工事規模高によって決められているものの、その範囲が細かく複雑に入り組んでいて、意図的に費用の増大を狙ったようにも思えます。何れにしても完成した名屋城は後に築城される江戸城や大坂城に次ぐ規模と格式を持っていて中でもの延面積は最大とされ象徴的な存在でした。又、名古屋城には三階櫓４棟二階櫓が７棟と城の規模の割に極端に少ないのも特徴で、その代わり城の周囲は土塀ではなく多聞櫓を多用しています。又、主要の出入りは櫓門附きの枡形で厳重に管理し直接本丸に侵入出来ないような工夫が幾重にもほどこされていました。尾張徳川家は御三家筆頭という格式から御殿も将軍が利用する二条城の御殿と変わらず壮麗な建物で、城内に鎮座した東照宮も桃山時代を代表する神社として何れも国宝指定されていましたが昭和２０年の名古屋大空襲により天守閣（国宝）などと共に焼失しました。
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名古屋城・写真
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| 鳳来山東照宮概要： 鳳来寺は古くから子宝、安産に御利益があると知られ、子宝に恵まれなかった松平広忠と於大の方が祈願したところ、後に徳川家康になる赤子を授かったそうです。その際、鳳来寺に安置していた真達羅大将像が忽然と消え、家康が死去すると再び姿を現したので不思議に思うと、家康は寅年生まれで真達羅大将は寅年の守護神であることから浅からぬ縁を感じ取ったそうです。その話を聞いた徳川家光は家康は真達羅大将の生まれ変わりと信じ、鳳来寺の境内を整備すると同時に東照宮の創建に尽力しました。家光は完成する前に死去しましたが４代将軍徳川家綱もこの一大事業を受け継ぎ慶安４年に社殿が竣工しました。このような経緯から鳳来山東照宮（新城市）は日光東照宮と久能山東照宮と共に日本三大東照宮に数えられています。
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鳳来山東照宮・写真
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| 滝山東照宮（日本三大東照宮）概要： ３代将軍徳川家光は初代徳川家光を神格化し幕府の権威を高める為、多くの東照宮建設に尽力しています。ここ岡崎は家康の故郷でもある為、当時、家康が庇護してきた天台宗の古刹滝山寺の境内に東照宮の建設を命じ酒井忠勝、松平正綱、青龍院亮盛（滝山寺住職）の３人がその任にあたりました。正保３年に竣工し、その歴史的背景から滝山東照宮（岡崎市）は日光東照宮と久能山東照宮と共に日本三大東照宮に数えられています。ただし、日本三大東照宮には日光東照宮と久能山東照宮の２社以外は諸説あり上記の鳳来山東照宮、滝山東照宮の他、徳川家発祥の地に勧請された世良田東照宮、江戸に近い上野に勧請された上野東照宮、家康の法要が行われた川越（仙波喜多院）に勧請された仙波東照宮などがあり明確ではありません。
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滝山東照宮・写真
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