長圓寺概要: 長圓寺の創建は不詳ですが当初は永安寺と称し現在の岡崎市中島町付近にあったとされます。慶長8年(1603)、板倉勝重が仙麟長膳禅師を招いて中興開山し板倉家歴代の菩提寺としました。跡を継いだ板倉重宗は寛永7年(1630)に現在地に境内を移し徳川家譜代の菩提寺としての寺観を整えます。月宗胡舟禅師が住職になると寺運が隆盛し東海の法窟と称される程多くの修行僧が集まりました。肖影堂は寛永7年(1620)板倉重宗によって父親である勝重の霊廟として造営されたもので宝形造、桟瓦葺、桁行3間、梁間3間、江戸時代初期に建てられた霊廟建築の遺構として貴重なことから昭和56年に愛知県指定文化財に指定されています。三河三十三観音霊場満願第三十三番。
長圓寺の文化財
・ 長圓寺肖影堂−寛永7年−愛知県指定文化財
・ 木造板倉勝重座像−江戸時代初期−愛知県指定文化財
・ 紙本著色板倉勝重肖像−江戸時代中期−愛知県指定文化財
・ 東山北野遊楽図屏風−愛知県指定文化財
・ 正法眼蔵随聞記−室町〜江戸時代−愛知県指定文化財
・ 松花堂の絵−寛永年間−西尾市指定文化財
・ 光悦書手水鉢−寛永7年−西尾市指定文化財
・ 覆醤集(2冊)−承応2年−西尾市指定文化財
・ 長圓寺山門−寛永7年−西尾市指定文化財
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