長光寺(稲沢市)概要: 興化山長光寺の創建は不詳ですが、伝承によると陸奥国守(現在の東北地方の太平洋側)に就任した小野篁が赴任地に下向する際に当地を訪れ、地蔵尊像を安置したのが始まりと伝えられています。平安時代後期の応保元年(1161)に、尾張守の平頼盛が地蔵尊に病気平癒の祈願を行い、念願成就し病気が快癒した為、感謝の意から六角堂が造営されました。その後、衰退しましたが南北朝時代の延元3年(1336)に室町幕府初代将軍足利尊氏が戦勝祈願を行うと見事勝利した事から六角堂を祈願所に定め堂宇の造営を行うなど再興が果たされています。明応8年(1499)に臨済宗に改宗、現在の寺号である長光寺に改称しています。その後も織田信長、徳川家康、江戸時代には尾張徳川家が庇護し境内を維持しています。現在の地蔵堂は永正7年(1510)に建立されたもので六角円堂、銅板葺(栩葺風)、国指定重要文化財。山門は天明8年(1788)に建てられたもので入母屋、本瓦葺、三間一戸、八脚楼門、稲沢市指定文化財。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:延命地蔵菩薩。
長光寺の文化財
・ 六角地蔵堂−永正7年−国指定重要文化財
・ 鉄造地蔵菩薩立像(汗かき地蔵)−文暦2年−国指定重要文化財
・ 青銅製鰐口−南北朝時代−愛知県指定文化財
・ 楼門−天明8年−稲沢市指定文化財
・ 徳川家康禁制−天正12年−稲沢市指定文化財
八脚門を簡単に説明した動画
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